●デクシア解体報道と金融機関の資本増強。
デクシア解体報道も、欧州金融機関への資本増強がすすむとの読みからか
金融を中心に株価上昇。
前向きに考えれば、デクシア解体報道は危機意識を高め、
金融機関への資本増強を推し進めるチャンスでもあり国民の同意を取り付けやすい
後ろ向きに考えると、金融機関への資本増強は破綻の先送りに過ぎず
根本的問題であるギリシャをはじめとする各国の財政赤字の削減は進んでいません。
バケツの穴をふさがずに水を注ぎ込んでいるようなものです。
短期的には金融不安は後退できるかもしれませんが、根本的解決は
いまだ見えていません。
【報道から】
メルケル首相は「必要なら資本増強の用意がある」と語り、ドイツの金融機関にも
対応をとる考えを示した。
23日、EUとユーロ圏の首脳会議を開き、欧州債務危機に対応する包括的な対策をまとめる
ファンロンパウ大統領は10日、「債務危機に対する包括的な戦略をまとめる」ためとしてEU首脳会議の延期を発表。
メルケル、サルコジ両首脳は会談後の記者会見で、金融機関の資本増強の必要性について「完全に合意した」と強調。
今後は金融支援を実施する欧州金融安定化基金(EFSF)のさらなる強化、欧州共同債の導入に向けた検討を進めるとみられる。
ただ、これらの対策を実現するにはEUの条約改正などが必要となる可能性がある。
キャメロン英首相は、10日付の英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、「大型のバズーカ砲」級の対策が必要と指摘している。
「断固たる行動が必要だ」との認識で一致した。
「ソブリン危機の影響はこの1カ月で、経済規模の小さい国から一部の大国に波及した。
欧州の政府債市場の多くでは、ストレスの兆候が明らかになっている。
株式市場の高いボラティリティは、緊張感が世界の資本市場に広がったことを示唆している」
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