●ギリシャ外しは「悲劇」か?、「問題先送りの終了」か?
異例の「ギリシャ外し」 声明文に悲劇の予感
EUが支援延長拒否
【ブリュッセル=小滝麻理子】「ギリシャについてのステートメント」。こんなA4の紙が27日夜、欧州連合(EU)本部で待機していた記者団に配られた。ギリシャが求める金融支援の期限延長を退けたユーロ圏財務相会合の結果を知らせる声明文だった。そこにはギリシャのユーロ離脱という悲劇を予感させる異例の表現が早くも盛り込まれていた。
27日のユーロ圏財務相会合の声明文からはギリシャの名が外された
声明文は、ギリシャが求めていた支援延長を拒否する内容だった。だがギリシャのユーロ離脱を表す「Grexit」という表現は見当たらない。ではなにが「悲劇」なのか。声明文の末尾の一番目立つところの注意書きが目を引く。そこにあったのは「ギリシャを除くすべてのユーロ圏によって承認されました」という一文だ。
EUの不文律はどんなときでも全会一致。全会一致にならなければ文書の表現を何度でも練り直すというのが欧州流だ。にもかかわらず、あえてギリシャを排除したことを明記した声明文を記者団に配った。「こんな声明文は見たことがない」とEU関係者が漏らすほどの異例の結末になったのは、バロファキス財務相をはじめとするギリシャ政府に対する不信感にあるようだ。
実はバロファキス氏は会合が終わる前に、早めに退席したという。関係者は「ギリシャ外しの声明文に納得しておらず、公になる場にいたくなかったようだ」と冷ややかに語る。「まとまろうとしていた交渉を突然やめたのはギリシャだ」。普段は穏やかなデイセルブルム議長も不機嫌そうに明かした。
関係者によると、EU側がギリシャが国民投票に踏み出すことを知ったのは、チプラス首相からの連絡ではなく、ツイッターで流れたニュースだった。しかも交渉の最前線にいたギリシャ政府の事務スタッフは政府方針を知らなかった。債権団とギリシャ側の担当者が合意に向けた資料を作成している最中にニュースに気づき、事務レベルはEUもギリシャ側も仰天したという。
「この決断はユーロ圏の信頼を傷つけるだろう、永遠に」。バロファキス財務相は、こんな捨てぜりふを吐いてEU本部を後にした。
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当事者のギリシャにとってはたぶん悲劇なのでしょうけれど、巻き込まれているEU諸国のうんざり感を考えると、いい加減ピリオドをつけたくなって当然。
世界にとってもたかが人口1000万人程度の国家の経済的な衰退をもって、世界経済の首根っこを
抑えられてしまうような状況を続けることはありえません。
そろそろ「腐った卵をバスケットの中から捨てる」ステップに入ってよいとおもいます。
どの道ギリシャは今までに借り入れた資金をECBに返却することは実質的に無理でしょうし・・・
現政権も借りられるだけ資金を調達することは考えていても、返済計画については
現実的プランを提示できていません。
一時的には世界の株式市場、債券市場に大きなネガティブインパクトとなるでしょう。
しかし、これをもって問題の解決につながると思います。
(あくまで世界経済、世界の株式市場にとってであり、ギリシャにとってではありませんが。)
まあ、経済的に一部停滞期に入りつつある新興国、BRICSの一部にとっては別なのでしょうが
そこまで面倒を見られるほどユーロ圏の余裕が無いことをかんがえると、現実的な
落し所だとおもいます。